二つの旧家屋 [建築]
神戸北野の異人館で友人の結婚式があった。
そういえば、日本の古民家と異人館は同じ民家と言えるけれども全然違う。
古民家→建具を開け放つと家全体が一体となり、外とも一体となれる。
異人館→壁で仕切られ重厚なドアと廊下で構成されている。開放感といえば天井が高いこと。
(これがウエディングスタイルに偶然マッチしていたのでしょう、言いかえれば
ハレの場の演出にはふさわしいのでしょう。)
端的に表すと日本は夏向きにつくられ、異人館は冬向きのつくりと言える。
建物のスタイルは気候風土の違いに拠ると言えるのですが、現実には同じ日本の中に
両極端のタイプの家が存在しているということ。しかもこれには気候風土に逆らっているという
意識は無く、個々人の頭の中にある家というスタイルがすでに出来上がっていて、
家とはこういうもの、という作り手や住み手の潜在意識のうえに成り立っている、と思われる。
さらに、最近の日本の家は冬の寒さを意識したつくりになってきていて、一般的な家というと壁に
囲まれた部屋で構成される間取りは当たり前、設備機器を用いて問題もあっさり解決してしまう。
それでも、二つを同じ家屋として比較するとそれが対極のものであることは明白で、
改めて家をつくることに関して考えさせられるのです。
そうですねぇ、中途半端なビルの一室に住んでると、住まいの感覚ももはやないです・・・。それはかなり寂しいこと、でもまぁ今はこのまま仕事中心に突っ走ろうかな、と思います。憧れは赤毛のアンの家です。(笑)まじです。
by Keiko (2005-12-03 15:45)
なるほろなるほろ・・・かっちの家に対するおもいいれは・・・ずばり・・・隠れ家・・・自分だけの秘密の場所かな・・
by かっち (2005-12-03 18:18)
日本の建築技術もすすんできてて、昔に比べてすごく性能がいいですね。
機密性がよくなっているので、開放的な間取りなのに昔の家のような寒さは感じません。
by daisy (2005-12-03 23:19)
インテリアの職業訓練に通っていたとき出逢った先生が日本の古民家を先生のスタイルで作り変えてお住まいになっておられてステキだなと思っていました。家にも住み手の個性が出せてそれでいて町や風景と調和してると楽しいな。
by yuki (2005-12-03 23:32)
ほんとですね!再認識です。
マンション生活をしていると、家=部屋の感覚になっています。
by ハハン (2005-12-04 09:46)
建築は全くの専門外なのですが…。
短大の時、「日仏の街並みの違い」を卒論で書きました。
わたしは文化学科だったので、建築の専門的なことはしりませんが、
日本と西洋の家に対する考え方の違い等を文化的な視点から
研究したのを思いだしました。
by うっちぃ (2005-12-04 19:01)
>Keikoさん
赤毛のアンのイメージはKeikoさんにぴったりだなぁと思いましたよ!
>かっち
隠れ家といえば、昔、住居には程遠い場所を秘密基地にしていました。
>daisyさん
建築技術は進歩しているとも言えますが、それと同時に昔の良さが失われているとも言えます。それは法律もかなり関係してくるのですが。
>yukiさん
町並みとの調和、本当に大事です!
>ハハンさん
家=部屋の感覚とは、初耳な感覚ですけどなんだか納得。。
>うっちぃ
フランス!いいですねぇ。その卒論読んでみたい!
by yosh (2005-12-06 12:13)