だんじり [街]
地元のだんじり。
河内國玉神社 通称五毛天神の
年に一度の大祭で 毎年5月2日、3日に行われる。
自宅の建設中にこのお祭りを初めて知り、今回が4回目の経験となる。
今年は息子も引き手として参加した。
ひと月前位から毎週末、鳴り物の練習が始まるのだが
実は毎週のように音につられて練習を見に行っていた息子・・
地元の方に誘われ、法被まで購入して準備万端で臨んだのである。
我が家の周りは坂道だらけで、普段の息子は歩かせると疲れたとか
お腹空いて動けないとか文句が多い時もあるのだが
だんじりは何時間も歩き通し。飲まず食わずでも平気、なのだった。
こちらに来たばかりの頃は何もかもが地元ならではでよくわからなかったが
年を重ねるごとに、少しずつ慣れてきた。
クライマックスは夜の宮入。
だんじりといえば岸和田の激しいものしか想像しなかったけれど
こちらのは安心して(?)見ることができる。
私自身子供の頃、やはり地元で神輿担ぎや太鼓をたたいたりしていた。
父の仕事の関係で、子供時代は両親も所縁のない土地で暮らしたが
その時は両親も地元に溶け込むように暮らし、その地が私にとっては原風景となっている。
おそらく今の自分達はずっとこの地に暮らすだろう。
息子も毎年この季節はお祭りに関わっていくことだろう。
五毛天神に宮入したのは3台のだんじり。
うちの地域の五毛は女人禁制らしいが
こちらの上野地区は女性もだんじりに乗ってます。
理由は今は知りませんがそのうちわかる日が来るのでしょう。
南海汐見橋沿線街歩き [街]
今回の街歩きは南海電鉄汐見橋線がテーマ。
大阪の難波からほど近い場所にありながら1日の乗降者数1000人を割るらしいローカル路線。
まぁ、昼間30分に一本しか走っていないので使われないのも無理は無い。
かといって廃線にもならないという・・・
(鉄ちゃん・鉄子さんが大喜びしそうな路線だ)
街という漢字より今回は「町」の方が相応しいと思うのでこれからは町と書く。
沿線の町(それでも大阪市内)は、昭和の雰囲気がただよう。私が生まれる前の昭和・・
この界隈は殆どが二階建て木造住宅で路地に連なっている。
道は狭いけれど両側の建物が2階建てで視線の先には青空が・・
職業柄、人には心地よいスケールというものがあると思っている。
ここ最近では珍しく、人家の密集地で視線の中にビルの塊が入って来なかったので
ハッと気付いたのがこの点。
道の幅に対する建物の高さのよい関係がこの町にはできていると思った。
悪く言えば開発が遅れていると言えるのだが(道幅狭いのは災害には弱点)
人が住む環境としてはごくごく普通、当り前のことだと・・私は思いたい。
そして、この付近には水の都宜しく今でも橋が無い代わりに渡船が存在する。
日常の風景のはずなのに私にとっては非日常の出来事となっていた。
ところでこの街歩きに出かける前、ラジオを聴いていて奇祭評論家という肩書きを持つ作家を知った。日本国内だけで今まで7,8年間に300くらいの奇祭を見てきたらしい。
その数字に驚いて、改めて日本も広いものだなと関心し、今回の風景が奇異に映ると同時に
そう驚くほどのものでもないのだろうなと妙に納得してしまったり・・
窓がかっこいい工場?倉庫?
なぜわざわざこのような形状になったのか想像もつきません。
こういう謎なもの、古きよき時代(?)のものが大好きです
下町視察 [街]
とある下町・・・
こちらの土地柄、日雇い労働者の集まる場所に程近く、治安が良いとは言えないのですが、
数ある路地を一つ一つ覗いてみると、あぶなっかしい雰囲気が少しも感じられず、
とてものんびりした風景もまだまだ見られるのです。路地で遊ぶ子供の声が聞こえ、
長屋の各々の玄関先には植栽が溢れんばかりにせり出し・・
ちょうど夕暮れ時のこの季節のためか、しばし郷愁に浸ってしまいました。
そうかと思えば、空家も少なくはないのです。
打ち捨てられたかのような空家、このままではただ朽ち果てていくばかりであろうと思われます。
というわけで、これから、それの再生に取り組むことになりそうです・・
白川郷 [街]
写真では何度も目にしていたけれど、実際行く以上のことはない。
実際その土地に立って空気を吸って、感じ、少しでも本物に近づけると思う。
住みながらにして見学者の為に開放している家もある。
写真では撮られるアングルがだいたい決まっていたりして、
頭の中で勝手にイメージがつくられてしまっているような気がする。
これもその一つで、写真では新緑の中に三角屋根が馴染んで建っているのだが、
実際は家の前には防火水槽を兼ねた池があったりで、案外開放的な佇まい。
作業場となっていた屋根裏は昔の道具などが陳列されていた。
立派な広い部屋にはなりそうなものの、とにかく寒いので居住性は全くなさそう。
白川郷にあったお寺の鐘つき堂。
こういうこじんまりとしたかわいい建物にもつい目がいってしまう・・
飛騨高山 [街]
高山の古い町並み。意識して保存しないとここまでの町並みはもはや残らない。
昔は日常であったはずの風景が今では立派な観光資源になっている。
この町で一泊して、朝市等へも行ってみた。
早朝の風景は観光客も殆どおらず、日常を垣間見るようなところがある。
朝市へ行くのに川を渡るのだが、そこでもまた美しい風景に出会った。
なんとなく、郡上八幡と風景を重ねてしまう・・似ていると思った。
このような場所はおそらく日本各地にあるのだろうと思う。
飛騨高山と言えば高山祭。
古い町並みの一角で呉服屋をしている知人に案内してもらったのですが、
意外と面白かったのが「高山屋台会館」。
年に二回の高山祭にお目にかかれない分、こちらで
案内人付きで本物の屋台が見られたりするのである。
オススメです。
日本の町並み [街]
最近、NHKのアーカイブ特集等で日本の旧い町並みを見かけることがしばしばある。
ちょうど3年前の今の時期に郡上八幡~飛騨高山~白川郷へ行くバスツアーに参加した。
思い出しながらちょっと書いてみる。
普通の町並みが美しいと思う。普通って何かと言われると今となっては普通とは
言えないかもしれないけど、例えば写真の郡上八幡の町並み。
ここで言いたいのは、屋根の高さが二階建の高さで揃っていて空が見えること。
よく見ると室外機が置いてあったり緑のビニール庇がくっついたりしているけれど
全体に統一感があるので然程気にならない。
それと、家と家の間にスキマが無い。都市型建売り住宅等のスキマについてはどうしようもない
気持ちの悪い空間だと思っている。他の国でもそのようなスキマを見た覚えも今のところ無い。
実は日本の民法で隣地境界線から50cm離して建てなさいという決まりがあるが、
それならお互いの隣地からすると家の間が1m以上空いていなくてはならないはず、
なのにその距離ほどは空いていないのである。
普通と言っても、よく見れば道路の両側に小川が流れている。これは防火用の水路。
実用性を重視した結果なれども、家と水路の間が各々の小庭のようになっていて
道路には何も出ておらず、すっきりした清潔な印象を持つ。
くっついた家の間の防火壁も実は斜めになっていて2階で処理され、これも普通じゃない形。
今の時代に火事で燃えてしまうと次に同じ町並みをつくるのはむつかしいだろう。
こうして昔ながらに残っている日本の町並みを歩くのが好きです。
上の写真の場所の近くの川。川辺が自然のまま
プチ大阪縦断探検ツアー [街]
先日のバスツアーのメンバーとバスの道中に話をしていると大阪の海に近い場所に
ぐるぐる回る橋 がある、という情報を聞き、では行ってみようということになり
実際、自転車で行って来ました。
元々、ぐるぐる回る橋というのは地図で何本か見て知っていたのですが、
海に近い工場地帯の一角なので一人で行くのは怖かったのです。
要は、川を越えるための高い位置にある橋に行き着くために回りながら上っていくのです。
片方の円の中には少年野球場となっていました。
もう片方は市内の撤去された放置自転車置場。
撤去されたらここまで取りにこないといけないのか・・・
強引な土地の活用方法でしたが、思いついた人にとっては
グッドアイデアと思っているのではなかろうか・・
それにしても、川を渡るだけなのに何故にここまで高い位置に橋を持ってこなくては
ならなかったのか?船の通行を考えたとしても一周でも十分な高さだと思うのです。
自転車での散策は徒歩より行動範囲が格段に広がり、車と違って小回りが利くうえに
細かな発見も多く、とても気に入っています。
音 [街]
昼間、外からは工事の音がよく聞こえてくる。
工事だから仕方ないと思ったりもしているけれども、
工事だから音が出てすみませんでよいのかと思い出した。
アスファルトやコンクリートがはつられる音は仕方ないとしても、
機械自体の音をなるべく小さくすることはできないものだろうか?と・・
機械メーカーは少しでも騒音を減らすことを考えてつくっているのだろうか?と・・
こどもが大声出して遊んでいても気にならないのになぁ。。
上町台地・都心居住のまちづくりと資金支援 [街]
昨日の新聞より・・
「大阪市は年内にも、上町台地の住環境の魅力を高める活動を展開するNPOを対象
に資金支援を始める。同地区ではマンション建設が相次いでおり、まち歩き地図の作成
などを支援して、都心居住のイメージ向上に一役買う。」
支援対象としては、コミュニティー誌の発行や景観保護の勉強会、
歴史探訪の講座などに取り組むNPOを想定、活動を活発化することで、
さらに魅力ある住宅地のイメージを高める・・・そうな。
これを読んだ時、マンション乱開発を何とかすべきと考え出されたものと早とちりしたが、
マンション建設は是とし、一般市民の意識向上を目指すものだったのかとこのブログを
書き始めて気付いた。
マンションがとめどなく建っていく状況で、環境の良い場所に住みたい人と、
その人が買ったマンションのために魅力が損なわれていっている現状は
どうすればよいのか?
課外授業 [街]
フランスでは美術館等、街のいたる所で小学生の課外授業に出会いました。
私の場合、教科書に載っていた絵が目の前にあるという感動のレベルですが、
彼らは次の段階で、引率の学芸員から絵についてレクチャーを受けているのです。
なんて羨ましい・・・。この子達は写生をしています。
ところ変わって本日の私、とある日本の小学校の課外授業の引率をしました。
総合学習という科目の中の「住教育」というもので、自分の校区の街歩きをするというもの。
自分たちの街を歩くことで改めて地域に対する関心を持ち、それを起点に街について考える
心が育っていくことを望んでいます。こちらも子供達に教えてもらうこともよくあります。
子供達を見ているとフランスも日本もそう違いはありません。
女の子の方が落ち着いていて男の子は時々はみ出た行動をとっている・・・。
それでも課外授業は楽しいようで、今日も暑いとか蚊に刺されたとかぶーぶー
言われながらも皆揃って無事戻ってくることができました。